オヤジの食卓

 Funkを聴きながら、食について考える。

クリックをお願いします。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ

最新記事

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

カテゴリ

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

プロフィール

オヤジ

Author:オヤジ
1963年生れ愛知県在住
元居酒屋店主
2012年3月、ブログに手を染める。
 

カウンター

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

最新記事

最新コメント

RSSリンクの表示

スポンサーサイト

--/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告

 漂流、無人島小説  【桐野夏生著 東京島】

2012/05/12(土) 00:00:42

 桐野夏生の「東京島」を読んだ。

 突然、新刊でもない本の話を書くのは恐縮だが、貧しきオヤジは新刊を買う様な余裕はないのである。
 本を調達する時は決まってブック・オフの105円コーナー、もしくはアマゾンで1円の中古本を探す(送料込でも251円)という次第である。 したがってここで新刊本の話をする事はまずないだろう。

 いや、新刊より、旧刊の方が秀作に出会う可能性が高いのだ。
 新刊と言うのは中身より、新しい、出版されたばかりという事に価値が在る。 ただそれだけで話題になり、出版業界の人間はたとえどんな駄作だろうと力技で褒め称えるのである。 読者はつい惑わされる。
 しかし旧刊、概ね初版から10年以上経ってからも評価の高い本というのは、やはりそれなりに秀作と考えて良いだろう。
 いや、本当に秀作と駄作が選別されるのは30年位は経たないといけないかもしれない。 初版から30年以上経って、今尚、読み継がれている本というのは間違いなく秀作であろう。

 音楽にしてもそうである。 私が70年代の音楽にこだわるのは何もオヤジの懐古思想からでは無い。 現代の若いDJ達がクラシックスとかレアグルーブ等と言って、古い音楽に目を向けているが、古くても今尚、支持される音楽というのは 必ずや名曲、名演に違いないと思うのである。

 さて、いつものように前置きが長くなったが、「東京島」である。
 思わぬことから無人島に漂着し、31人の男たちの中で、たった一人で生きる事になった女を主人公にした小説だが、そのモチーフになったのが アナタハンの女王事件 と言われている。 この事件そのものが何とも奇妙で、まさに小説的であり、映画や書籍にもなっている。 
 そんな興味もあり、この桐野夏生の「東京島」は是非読んでみたい作品だったのだ。

 桐野は「OUT」読んだ時からファンになり、私の好きな作家の上位にも入るのだがこの「東京島」は期待外れであった。 どこか不安定で焦点が定まらない。 焦点も主題も定まらない不安定さのまま、締りのない結末を迎えてしまった。
 読み終えて解説を読むと、読み切り短編で終わるはずであったものに、続きを書き加えた、連作短編のような作品、とあった。 なるほど、それが焦点の定まらない不安定さだったのだろうかと、勝手に解釈した。 

 ところで、無人島や漂流を題材にした小説や映画はいろいろと在るものだ。
 代表的な所でジュール・ベルヌ著 「十五少年漂流記」 。この作品は小学校や中学校の図書室にも置いて在るような道徳的作品だが、私はこういった道徳的なものより、ダークで退廃的な作品が好みである。

 そこで、お勧めするのがウィリアム・ゴールデング著「蠅の王」である。
 子供たちだけで無人島に漂着するシュチエ―ションは「15少年…」と同じだが、秩序の無い世界で生きる少年たちは、やがて内部抗争から凄惨な闘争を始める事になる。
 「15少年…」とは対極的な作品である。
 1950年代に書かれた小説だがスティーブン・キングの作品の中でも度々モチーフとして登場する名作である。

 そしてもう一冊、アレックス・ガーランド著 「ビーチ」である。 
 どこのだれか判らない、日本では殆ど無名作家のデビュー作で、作品自体の知名度も低い。 
 やはり無人島…、いや人が生活しているのだから正確には無人島ではなく、孤島と言うべきか。
 その文明から切り離された孤島で共同生活する仲間たち。 だが、やがて秩序が崩れ始めた時、人は狂気に変わって行く。
 ダークな内容だが、冒険小説的な要素と青春小説のような要素も備えている。 先に挙げた孤島物小説の中では私の一番のお気に入りで、間違いなく名作だと思う。
 
 しかし、冒頭で私が書いた意見と矛盾するのだが、この「ビーチ」はアマゾンで調べたところ、中古品しか取り扱いが無い、もはや絶版かもしれない…
 「ビーチ」はディカプリオ主演で映画化もされているのだが、残念ながら映画の方もあまりヒットはしなかったようだ。

  しかし、他人がどう評価しようが自分が名作と思ったものが名作なのだ。


東京島 (新潮文庫)東京島 (新潮文庫)
(2010/04/24)
桐野 夏生

商品詳細を見る

十五少年漂流記 (新潮文庫)
十五少年漂流記 (新潮文庫)
(1951/11)
ジュール・ヴェルヌ

商品詳細を見る

蠅の王 (新潮文庫)蠅の王 (新潮文庫)
(1975/03/30)
ウィリアム・ゴールディング

商品詳細を見る

ビーチビーチ
(1998/12)
アレックス ガーランド

商品詳細を見る







関連記事
本・文学 TB:0CM:2
<<  ホタルイカ  ホーム全記事一覧 ご質問の件で… 【色々使える冷やし中華のソース】 >>

コメント
No title
ミレニアム2まで終わりました。
1よりエンタメ色が強いっすね。

ところで我が家においても、本棚、籐製チェア、フロアスタンドライトといったイケア製品があります。
コストパフォーマンスが最も良いのはフロアスタンドライトです。
500円す。
木端役人 #-|2012/05/12(土) 00:45 [ 編集 ]
木端役人さまへ
愛知県にも早くイケアが来てほしいですな。
オヤジ #-|2012/05/12(土) 04:13 [ 編集 ]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kareha48.blog.fc2.com/tb.php/44-c0dbb272

オヤジのお気に入りCD

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック

Copyright(C) 2006 オヤジの食卓 All Rights Reserved.
Powered by FC2ブログ. template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。